地に足が着いている感じが非常に良い

ラジオ「web喫茶よずりの」が3周年を迎えたそうな。放送回数は150回オーバー。「最初は7回の予定だった」そうだが、自然体でこの番組を楽しんでいるところが伝わってきてそこが非常に良いと思う。私は田村ゆかりさんのラジオがかなり好きだけど、「いたずら黒うさぎ」は番組を盛り上げようとしてやっているそのお祭り感覚が「楽しい!」と思える(と私は思っている)。対して「web喫茶よずりの」とか、あるいは「名塚佳織かもさん学園」とかは、「盛り上げよう」という意図がなく自然体で、ハイテンションではなく日常の延長線上でラジオをやっているところがなんか好きです。聴いているとすごく落ち着いている。
 もちろん自然体でやればラジオ番組が全部面白くなるというわけではなく、番組としての魅力はパーソナリティに魅力があるからなんだけど。それでもハイテンションではなく、落ち着いているのに面白い、そしてそれが支持されているというのが良いなと思うわけです。ブレイクする番組ではないだろうけど、落ち着いていて上質だと思えるような作品がどれだけあるかということがそのメディアの成熟度の指標ではないかと思うだけに、続いてほしい番組です。
 
 私も一応アマチュアWEBラジオをやっていますが、始めは盛り上げようと頑張ってハイテンションを目指すも続かずに自然体でしゃべるようになり、そうすると自然体で魅力のある番組を作るのは大変だぞと思うようになってきました。それなので、こういう番組はすごいなーということをつくづく思います。