コラム:周りが読まないマンガを読む

 昨日とらのあなに行って「未来日記」と一緒に「暴れん坊本屋さん」というマンガの3巻を買った。この作品はもともとは朝日新聞の書評ととらのあなの情報誌での紹介を読んで面白そうだと思い、読んでみたら面白かったので以降新刊が出るたびにチェックしている作品である。
 そんなわけで、この作品は私は面白いと思っているのだけど、どういうわけだが私の周りでこの作品を読んでいるという人はお目にかからないので「そんなに人気がない作品なのかなー」ということを思っている。
 たしかに掲載雑誌も出版社もマイナーではあるから仕方がないとはいえ仕方がない。
 
 とはいえ、「他人が読まないマンガを読む」ということはあったほう良いと私は思っている。アニメ好き・マンガ好き、何でも良いがファンだというのならば「回りは知らないけど自分は好きだ」という作品がないと困るだろう。そうやってひそかに「みんな知らないだろうがこれは名作なんだ」と思うことがそのジャンルが好きだということなんだと思う。これで「自分が好きな作品は周りがみんな知っている」という状態、「自分だけが好き」という作品がなかったら、それはあまりにも寂しいだろうと思う。
 もちろんただマニアックなだけでは周りと話ができないので寂しい。周りと話が通じる作品、自分しか知らない作品とバランスが取れているのが良いのではないかと思う。
 
 ここのテーマである「声優」についていえば、私は他人から「声優は誰が好きですか?」と聴かれたら大体は「堀江由衣さんです」と答えることにしている。…いや、ほんとに好きだよ。CDもアルバムは全部聴いたし(たぶんシングルもよほどマイナーなやつ以外は全部聞いていると思う)、というかMP3プレイヤーにも何曲か入っているくらいだし。アニメ「おとボク」も見ているし。とはいえ、それは外向けの答えであって、個人的に一番好きな声優は誰かと聞かれたらたぶん伊月ゆいさんだと個人的には思っている。…パソコンが家に3台あって内2台が自作という声優はこの人だけだ。おまけに「好きな電気屋は?」と聴かれて「DOS/Vパラダイス」とか平然と答える人だから、それは好きにならないわけにはいかない。…ただ、普通の人は伊月さんの名前も知らない、知っている人はオタクに分類されるくらいにマイナーな声優なんだよなー。しかも知っているだけでも小数なのにファンだというのはさらに小数になる。けど、「他人は名前もしらんだろうけど私は好きだ」というのがファンの矜持だと思っている。なので個人的に勝手に応援することにする。…しっかし、アニメの仕事が最近はまるでないので伊月さんファンとしては実に寂しい限りである。