ある種「男おいどん」の現代版である

アニメ「NHKにようこそ!」の今週分を見ていて思った。親友の山崎が田舎に戻る話。「お前は負けて帰るわけじゃないだろう!」という主人公・佐藤の叫びが非常に印象的だった。
 
…この作品はこんなに考えさせられる作品だったのか、というのがとても驚きである。マンガ版が始った当初は「ひきこもり」を自虐的に描くギャグ作品だったはずなのだが、アニメ版の本作を見ていると、「青年の葛藤」を正面から描いている青春ドラマとして非常にしっかりした作品に見えてくるから不思議だ。というか、驚いた。最初の数話を見たときは「なんだ、マンガ版と同じじゃあないか」と思って危うく切るところだったが、ここまで見続けていると、いったいひきこもりの佐藤がどうなるのか、まるで自分の将来を見ているかのように白熱してみてしまう。
 前期から見ている作品としてこのNHKちょこシスの2作があるが、どちらも非常に面白い作品だと思う。