銀盤を読んで人生の闘い方を思う

 フィギュアスケートをテーマにしたライトノベル銀盤カレイドスコープ」(集英社スーパーダッシュ文庫)を読んでいます。先日7巻を読み終わって現在8巻目を読んでいますが、これがまた非常に面白くってためになる小説なのでびっくりしている。
 
 描かれている舞台はフィギュアスケートだけれども、主人公が世界と闘う様子が活写されていて、まるで自分が主人公になったかのように読める。…当たり前のようだけれども感情移入できる作品というのは実は貴重だと思う。
 それなので、読んでいると自分が世界選手権やオリンピックで世界ナンバーワンを目指しているかのような、世界の頂点を奪取するために闘っているかのような錯覚を覚える。簡単に言って「読んで夢中になれる」作品なわけです。
 
 私自身がやっているのは自然科学というフィールドであるけれども、「世界を奪取する!」その精神というのは共通するんじゃないかという気がして非常に励まされる作品です。全9巻で完結しているけれども、8巻目を読んでいる現在からしてもう「この話が終わってしまうのが残念だ」と感じてしまう作品です。

銀盤カレイドスコープ〈vol.8〉