コラム:一日が30時間あったら(時間は限られていたほうが良い)

 忙しい人が、「一日が30時間あったよいのに」という風なコメントをしているのを過去に何度か聴いたことがある。アニメが好きな人だって「最近はアニメが多すぎてみる時間がない」というわけで、一日が30時間欲しいというような感想を持つ人もいた。
 かくいう私自身が、時間がたくさんあったのならばアニメもたくさん見れるし本だってたくさん読めるしで、なにか良いことばかりではないかと漠然と思っていた。
 
 しかし、最近になって一日は24時間でよいのではないかと思うようになってきた。それというのも、自由時間が長すぎれば興味がないこともしなければならないのでつまらないからである。
 私もアニメが好きなので、一時期は「見たいアニメを全部見る時間がない」という状態だった。少し前からインターネットラジオもたくさんあるのでラジオのチェックまで始めるとほんと全部チェックする時間がとてもなかった。去年は受験をしていたのでそのときはほとんどアニメが見れずに大変だった。
 見たいアニメ・ラジオが全部チェックできないという点はデメリットである。だが、逆に時間がありすぎて全部チェックできたならば、つまらない作品も見なければならないので逆にそれはつらいのではないかと思う。
 時間が限られていれば、自然に面白い作品に限定してチェックするようになる。作品を楽しむという観点から考えるのならば、面白い作品だけを少数見たほうが楽しめるし時間を有効に使っているのではないかと思う。これに対して時間があるときは大して面白くないと思う作品も惰性で見ていたが、今から考えるとそれほど楽しめない作品は見る必要はなかったのではないかと思う(ガンダムSEEDとかDESTINYとか、ありゃー途中で切っても良かった)。
 
 そのような事を考えていて、時間が限られていれば優先順位を考えて有意義なことに絞って行動するが時間が有り余っていればどうでも良いことに時間を使うという行動パータンをすると思うようになった。
 時間がたくさんあってもその分はどうせくだらない事に費やしてしまうのである。だったら少し時間が足りなくてもそのなかでやりくりして重要なことだけを重要な順番にやっていくほうが有意義なんじゃないかと思うのである。
 もちろんあまりにも追い詰められていて休む時間や寝る時間がないというのは困る。だが休む時間が取れるくらいに時間があれば、それ以上に余るほどの時間はいらないと思うようになった。